高配当株を買おうと思ったとき、意外と悩むのが「いつ買うか」です。
せっかく買うなら、少しでも安い株価で買いたい。
もう少し待てば下がるかもしれない。
逆に、このまま上がってしまったらどうしよう。
私も高配当株を買い始めたころは、こうしたことをかなり気にしていました。
でも現在は、「○円まで下がったら買う」といった株価ベースの買い時は、ほとんど決めていません。
私が重視しているのは、株価そのものよりも、
- 業績
- キャッシュフローなどの財務状況
- 配当利回り
- 配当性向
- 決算内容
- 減配する可能性
- PER
といった部分です。
そして「この会社なら今後も配当を続けられそうだ」と自分なりに判断し、投資に回せる資金があるなら、基本的にはその時点で買います。
この記事では、NTTやソフトバンクなどの高配当株を実際に保有している私が、銘柄を見つけたあとに何を確認し、どのタイミングで買っているのかをまとめます。
結論|私は「○円になったら買う」というルールを作っていない
先に結論を書くと、私は高配当株について、
「株価が○円まで下がったら買う」
というルールをほとんど作っていません。
株価だけを見ていると、その会社の本当の状態が分からないからです。
例えば株価が大きく下がり、配当利回りが急上昇していたとします。
一見すると「安く買えるチャンス」に見えます。
でも、その下落理由が業績悪化だったら話は別です。
利益が減っている。
キャッシュフローが悪化している。
配当性向が無理な水準まで上がっている。
こうした状態なら、現在の高い配当利回りが今後も維持されるとは限りません。
だから私は、「今の株価が安いか」より「この配当を今後も出せそうか」を先に見ます。
高配当株で最初に見るのは「株価」ではなく企業の状態
高配当株を探すとき、私は最初からチャートを見て売買タイミングを考えるわけではありません。
まず「長く保有したいと思える企業か」を確認します。
私が高配当株で重視しているのは、単純に今の配当金が多い会社ではなく、今後も継続して株主へ利益を還元できそうな会社です。
そのため、連続増配の実績や利益の推移、財務状況などを見ながら候補を探しています。
高配当株そのものをどう選んでいるのかについては、こちらの記事で詳しくまとめています。

さらに、私はマネックス証券の銘柄スカウターを使って候補となる企業を絞っています。
スクリーニング条件や、その後にどこを確認しているかはこちらの記事で公開しています。

配当利回りだけで「買い時」とは判断しない
もちろん、配当利回りは見ます。
同じ会社の株を買うのであれば、株価が下がって配当利回りが高くなっている方が、投資額に対して受け取れる配当は大きくなります。
ただし、私は「配当利回りが高くなった=買い」とは考えていません。
利回りが上がった理由を確認します。
会社自体には大きな問題がなく、市場全体の下落に巻き込まれて株価が下がっているだけなのか。
それとも、決算が悪く、今後の利益や配当に不安が出たことで株価が下がっているのか。
この2つでは意味がまったく違います。
高配当株の場合、株価下落によって表示上の配当利回りがかなり高くなることがあります。
でも、その後に減配されれば、買ったときに想定していた利回りは簡単に崩れます。
だから私にとって、利回りは「買う理由」ではなく「確認する数字の一つ」です。
一番警戒しているのは「減配」
高配当株を買うときに、私が特に気にしているのは減配です。
私が高配当株を持つ目的は、短期間で株価が上がったところを売って利益を取ることではありません。
基本的には長く保有しながら、配当を受け取っていくことを考えています。
そのため、買った直後に株価が10%下がることより、長期的に配当を維持できなくなることの方が気になります。
そこで私は、株価が下がったときほど、
- 売上や利益が落ちていないか
- 営業キャッシュフローなどに大きな変化がないか
- 配当性向が無理な水準になっていないか
- 直近の決算で悪材料が出ていないか
- 今後の配当方針に変化がないか
を確認します。
最終的に考えるのは、
「この会社は今後も配当を払い続けられるのか?」
ということです。
PERは「割高すぎないか」を見る補助材料
株価に関連する指標としては、PERも確認します。
ただ、私はPERだけを見て「○倍以下なら買う」と機械的には決めていません。
業種によって水準も違いますし、企業の成長性によっても評価は変わるからです。
私の場合は、
「明らかに期待が先行して高くなりすぎていないか」
を確認するための補助材料として見る感覚に近いです。
あくまで中心にあるのは、業績・財務・配当を続けられるかどうか。
PERはその判断を補う数字の一つです。
「買える」と判断したら、資金がある分はまとめて買う
企業を確認して「この会社なら保有したい」と判断したあと、私は購入資金があるなら基本的にその時点で買います。
100株ずつ何回にも分けて、株価が下がるたびに買い増していくような方法は、あまり考えていません。
投資に回すと決めた資金があるなら、買える分は買う。
かなりシンプルです。
理由は、市場の動きが読めないと思っているからです。
今日100株だけ買って、残りはもっと下がったら買おう。
そう考えても、翌日から株価が上がり続けるかもしれません。
逆に、全部買った翌日に大きく下がる可能性もあります。
どちらになるかは、私には分かりません。
それなら、自分が企業を調べて「この条件なら買える」と判断した時点を、自分の買い時にする方が私には合っています。
考え方は新NISAを年初一括する理由と同じ
これは、高配当株だけの考え方ではありません。
私は現在、新NISAの投資信託も年初一括で購入しています。
以前は毎月積立も経験しましたが、現在は投資に回す資金がすでにあるなら、長く市場に置いておく方を選んでいます。
高配当株でも根本は同じです。
「来月もっと安くなるかもしれない」と現金を残しておくより、自分の投資条件を満たした時点で買う。
もちろん、この方法なら絶対に有利という意味ではありません。
買った直後に下がることも普通にあります。
それでも私は、未来の株価を予想し続けるより、自分でコントロールできる判断基準を持つ方が楽だと感じています。
私が新NISAで年初一括を選んでいる理由はこちらの記事でも詳しくまとめています。

「買おうと思うと上がる」問題(笑)
とはいえ、こんなふうに割り切れるようになったのは最近です。
以前は、買おうとしている株が値上がりするとかなり気になっていました。
私の場合、なぜか買おうと思って株価を見ていると上がることがあります(笑)。
「よし、この会社を買おう」
と思って確認すると、数日前より上がっている。
そこで少し待つ。
すると、さらに上がる。
そんな場面が何度かありました。
それを見た妻から、
「また上がってんじゃん……センスないね……」
と言われる始末です(笑)。
最初のころは、
「もっと早く買っておけばよかった」
「あの株価まで下がるのを待てばよかった」
と考えることもありました。
でも最近は完全に笑い話です。
なぜなら、その数日の値動きを当てることが、私の投資目的ではないと分かったからです。
底値で買うことを諦めたら、かなり楽になった
株を買う以上、「できれば底値で買いたい」と思うのは自然です。
でも、底値だったかどうかは後からチャートを見なければ分かりません。
買った瞬間には分からないものを完璧に当てようとすると、なかなか注文できなくなります。
そこで私は、底値を当てることをほぼ諦めました。
その代わりに、
- 自分が納得できる企業か
- 配当を続けられる業績・財務か
- 現在の配当利回りに納得できるか
- 大きな減配リスクを見落としていないか
- 長く持ち続けられると思えるか
を考えます。
ここをクリアしたら買う。
その後に株価が少し下がっても、「自分が判断した条件自体が崩れていないなら問題ない」と考えられるようになりました。
NTT・ソフトバンクを買うときも考え方は同じ
現在、私が高配当株として保有している代表的な銘柄がNTTとソフトバンクです。
この2銘柄についても、「この株価になったから買った」というより、企業の状態や配当を確認したうえで保有しています。
NTTは、私が高配当株投資を始めるときに最初に選んだ銘柄です。
連続増配の実績などを確認しながら、まず実際に配当を受け取る経験をするところから始めました。

その後、NTTとは少し違う特徴を持つ高配当株としてソフトバンクも買っています。
ソフトバンクについても、高い配当利回りだけを理由に買ったわけではなく、配当性向や業績などを確認しながら保有しています。

買った後の方が重要だと思っている
高配当株では「いつ買うか」に注目しがちですが、私は買った後の方が重要だと思っています。
購入した時点では問題がなかった企業でも、その後ずっと同じ状態とは限りません。
業績が悪化することもあります。
配当方針が変わることもあります。
事業環境そのものが変わる可能性もあります。
だから私は、保有した後も決算や配当の状況を確認します。
逆に言えば、株価だけが下がっていても、
- 業績に大きな問題がない
- 財務状況も大きく崩れていない
- 配当を継続できそう
- 自分が買った理由が変わっていない
のであれば、私は必要以上に慌てません。
株価が下がったことと、企業価値が崩れたことは同じではない。
ここは分けて考えるようにしています。
私の高配当株の買い方をまとめると5ステップ
現在の私の高配当株購入までの流れをまとめると、次のようになります。
- スクリーニングで候補を探す
- 業績・財務・配当実績を確認する
- 配当性向・決算などから減配リスクを考える
- 配当利回りやPERも確認する
- 納得できて資金があるなら、その時点で買う
最後にチャートを完璧に分析して底値を当てる、という工程はありません。
もちろん、もっと細かく売買タイミングを分析する投資方法もあると思います。
ただ、私は会社員をしながら家計管理や投資を続けています。
毎日株価を追いかけて最適な買い場を探し続ける方法は、自分には向いていません。
企業を調べるところには時間を使う。でも短期的な株価予想には時間を使いすぎない。
今はこのバランスが自分には合っています。
まとめ|「いつ買うか」より「買っていい会社か」を考える
高配当株の買い時について、私は「○円になったら買う」という明確な株価ルールを持っていません。
私が確認するのは、
- 業績
- 財務状況
- キャッシュフロー
- 配当利回り
- 配当性向
- 決算
- 減配リスク
- PER
などです。
そして、自分なりに「この会社なら長く保有できそうだ」と判断できて、投資に回せる資金があるなら基本的には買います。
分割して株価の下落を待つことも、底値を当てることも基本的には考えません。
実際、買おうと思っている間に株価が上がり、妻から「また上がってんじゃん……センスないね……」と言われることもあります(笑)。
でも今は、それも含めて気にしなくなりました。
私は短期的な株価を当てるために高配当株を買っているわけではないからです。
欲しいのは、長期的に受け取れる配当と、それを少しずつ育てていくことです。
「一番安い日に買えたか」ではなく、「長く持ちたいと思える会社を、自分が納得できる条件で買えたか」。
今の私は、高配当株の買い時をそのように考えています。



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